―教育機関や行政機関を表敬訪問―
12月21日(木)、台湾の新竹県に位置する明新科技大学の劉 国偉 学長夫妻、廖 信徳 副学長夫妻、高 国檳 日本プロジェクトオフィス執行役が来熊され、北稜高等学校、玉名女子高等学校、玉名高等学校、玉名工業高等学校の校長先生を訪問され、主に明新科技大学に2年前に新設された半導体学部の「日本人コース」について意見交換が行われました。
翌22日(金)は玉名市役所を表敬訪問。その後、熊本高等専門学校、熊本県庁、熊本工業高校を訪問しました。
明新科技大は半導体関連企業が立地する台湾の新竹県に位置し、台湾唯一の半導体学院を有しています。半導体学院には、新竹の半導体関連企業から寄付された最新設備が設置され、『ミニtsmc』と呼ばれ、大学教授に加えて、企業の技術者を迎え入れて学生の実務者教育を行っており、来年2月には日本人コースを新設することが決まっています。対象は、高校の卒業生や大学に在籍する学生(大学と協定を結ぶ)などを想定しているとの説明がありました。
年間の学費は約60万円、寮費は約13万円。4年間の在学中に中国語はもちろんのこと、英語、そして半導体技術を習得した即戦力の人材を育成し、半導体産業の人材不足解消に貢献したいとの提案でした。
今回の来熊のきっかけをつくったのが、前玉名市議会議長の近松惠美子市議ご夫妻で、直接、明新科技大学を視察され、玉名や熊本の教育機関と行政(県庁、市役所)との交流の機会をつくってくださいました。
県庁では、ご多忙の中、木村敬副知事にご対応いただき、活発な意見が交換され、劉国偉学長も「熊本を半導体の第2のふるさとにしたい」との発言がありました。
明新科技大の半導体学院「日本人コース」は、熊本の高校生(文系理系を問わず)にとっては魅力的な進路の一つになるうると同時に、高校の魅力化や国際化、さらに半導体産業の発展や経済安全保障にも貢献できる可能性があると感じました。