8月19日(木)、厚生常任委員会(橋口 海平 委員長)の管内視察が実施され、委員として参加しました。今回の視察先は、新型コロナウイルスのワクチン開発に取り組むKMバイオロジクス(株)菊池研究所と県民広域接種センターの会場となっているグランメッセ熊本の2カ所。
はじめにKMバイオロジクス(株)菊池研究所に移動し、新型コロナワクチン自社製造拠点を見学しました。現在、国内で接種されているファイザーやモデルナのワクチンは、DNAワクチンもしくはmRNAワクチンであるのに対して、同社のワクチンは、インフルエンザや日本脳炎のワクチンと同じ「不活化ワクチン」と呼ばれるもの。これは、大量に培養したウイルスを薬剤で処理して感性性や毒性をなくしたもので、安全性が高いことで知られている。2021年2月から第Ⅰ相、第Ⅱ相の臨床試験を進めており、現在、第Ⅲ相の臨床試験の準備を進めており、2021年度末には実生産を開始する計画で、新棟の工事も進められていた。来年度の承認に期待したい。
次に、県民広域接種センターの会場に移動し、会場を見学。薬務衛生課の担当者から運営体制や医療体制、予約の状況などの説明を受けました。8月は予約枠数43,760に対して、8月17日の時点で42,588(97.3%)の予約があるとのこと。年代ごとの予約状況なども確認することができました。
県民広域接種センターの開設時間は、平日18時~21時。土日12時~18時。予約は、パソコンやスマホで24時間受け付けています。ネット予約ができない方には、グランメッセ熊本の2階レストラン、イオンモール熊本とゆめタウン光の森のJTB店舗内に予約サポートセンターを設けています。
デルタ株により若い世代の感染が増加しているため、県では子育て世帯や大学生などの学生が接種しやすい環境づくりを進めています。
9月18日(土)13時から熊本県が後援する「市民公開セミナー」が熊本県立劇場で開催される予定。