10月24日(火)から26日(木)までの3日間、海の再生及び環境対策特別委員会(緒方勇二委員長)の管外視察に行ってきました。今回の視察先は宮城県、岩手県、青森県でした。
初日は、熊本空港から伊丹経由で花巻空港へ到着後、バスで気仙沼市へ移動。「環境教育」「森づくり」「自然環境保全」の活動をしているNPO法人森は海の恋人(畠山 重篤 理事長)を視察しました。豊かな海を守るために森を大切にすることの重要性を学ばせていただきました。
2日目は、朝から釜石市にある岩手県水産技術センターを視察し、牡蠣やワカメの養殖技術について学びました。午後から久慈市に移動し、久慈バイオマスエネルギー株式会社を視察。この会社では、地域の豊かな森林・林業・木材産業から排出される木質未利用資源を活用し、久慈市大規模園芸団地で菌床しいたけ生産事業者に温水や蒸気といった熱供給を行っていました。同社では有償で購入した樹皮や伐根、チップや枝葉を燃料として使用しており、木質チップを蓄熱利用する「久慈モデル」について学んできました。
最終日は三沢市ソーラーシステムメンテナンス協同組合の設置する「おいらせ水素ステーション」を見学しました。ここは「再生可能エネルギー循環型施設」として、リユースパネルを使用した太陽光発電エネルギーを主電源とし、リユースのリチウムイオン電池で夜間消費電力を賄いながら水素を製造するスマート水素ステーションとなっており、リユース品の太陽光パネルとリチウムイオン電池のほか、地中熱利用システムを採用していました。実際に使用済太陽光パネルリユース・リサイクルラインも見学しました。経年劣化により排出された使用済みパネルを「モジュール診断システム」を利用して総合的な性能診断を実施し、リユースもしくは資源としてリサイクルする取り組みを視察することができました。
今回視察で学んだ内容を本県における海の再生と環境対策に活かして参りたいと思います。
議会・委員会活動